Ze Menezes/Autoral Regional de Choro

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2004
Artbraz
ABZ0001

勝手にタイトル「オレが気持ちよけりゃ、オマエも気持ちいい」

じいさん、83歳ですぜ!全編オリジナルショーロ、2004年新録です。
ゼ・メネージスといえば、かなりのブラジル音楽好きでないと名前はしらないかと思うが、
実にキャリアは70年以上!天才少年として故郷の北東部の楽団からスタートし、
ハダメス・ニャタリのセステートや様々な有名楽団に所属、多くのサンバアルバムにも参加、
プロデュースはするわ、作曲はするわ、演奏するわ、ともう表現者の中の表現者、
まだまだ現役マルチじいさんである。ジャンル無し。ショーロ、フレヴォ、サンバなんでもござれ。

しかもマルチ弦楽器奏者。なんたってガロートの後継者と謳われた人ですねん。
ギター、テナーギター、バンドリン、カヴァキーニョ、バンジョーなんでもござれ。
ああ、ゼ爺さんのつめの垢でも煎じて飲みたい気分です。まあ、天才だしなあ(わかってない)  

このアルバムは全編彼のオリジナルショーロアルバム。ゼ・メネージスがソリストでバンドリンと
テナーギターを持ち替えて少し枯れた味わいある演奏を聴かせてくれます。
バックは今のリオのショーロ界の若手精鋭たち。これがまた良いんですよ。
マルセロ・ゴンサウヴィス(7弦g) ニコラス・クラシッキ(ヴァイオリン) レ・マトス(カヴァキーニョ)
ここにウッドベース、パンデイロ、スルドが入り、クラシカルというよりどちらかと言うとモダ~ンな
アレンジです。

1曲目からぶいぶいフレヴォいけいけフレヴォ、弦なのでどこか気品ある沸騰楽団!
楽しそう。跳ねてます。
味わいショーロ、ガフィエラ、フレヴォでそれぞれゲストが入って、一曲一曲色鮮やかな
アレンジで全くあきません。私ここずっと聴いてます。

何より楽しそう(に聴こえる)ゼ爺の演奏に心躍ります。

(妄想独り言始まり)
ワシは今ギターを弾くのが楽しくてタマラン。
ワシが気持ちよけりゃ、若手のオマエたちもきっと気持ちいいはずや(妄想終わり)
 

このアルバムもこれからの季節の一枚!

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